経和会の在学生への就職支援について


悩み多き就職活動

 埼玉大学を卒業した後に、今後どう生きていくかを真剣に考える場合、どこにどうやって就職するかは、とても切実なことだと思います。それだけに誰もが不安になり、大いに悩みます。
どこの組織なら自分の専門性を活かせるのか、どこの組織なら長期的に存続するのか、どこの組織なら社会的な貢献度が高いのか、またどうやって就職活動を進めていったら良いのか等など、いままで考えたことのないことばかりだと思います。


経和会の就職支援

 経和会は、就職は人生の大切なライフイベントと考えて、長期的な視野で在学生を支援しています。悩み多き在学生に対して、下記の三本の柱を中心に、就職支援活動を推進しています。
  1. 採用面接を突破するために、ZOOMによる模擬面接を実施しています。実践形式で数多くの質問を納得いくまで繰り返し、それらの回答に対して経和会の就職支援委員がアドバイスし、面接官に在学生の人柄や伝えたいことが正確に理解されるように支援しています。ZOOMで行うことにより、在学生のスケジュールに合わせて実施し、在学生の個人情報も厳守しています。
  2. 経和会には一万五千人を超える会員が所属していますので、在学生が希望する民間企業や行政組織などで活躍した又は活躍している信頼できるOB/OGを紹介しています。OB/OGから知りたいことや有益なアドバイスが得られます。
  3. 経和会は単に就職だけを支援するのでなく、社会人としてのいろいろな課題に関して、人間関係や会社経営などの経験豊かな就職支援委員が、入社後も引き続き適切なアドバイスと応援をしています。



お申込み、お問合せ先

下記より、メールにてお問い合わせください。
keiwakai.saitama[at]gmail.com
※[at]は@に直して送信ください。
経和会事務局 就職支援担当宛
経和会の就職支援カウンセラーより返信いたします。その後、希望や日程などをメールでやり取りし、皆さんのご都合に合わせて進めます。

就職支援を利用した学生の声


【Aさん】

 埼玉大学在学時、就活の際に大変お世話になりました。経和会の就職支援サポートがあったおかげで自信を持って就活に臨め、就活を無事に終えられたと思います。

1.当時、どのように経和会の就職支援があることを知りましたか?

 大学構内を歩いている時に、掲示物か何かを見て知ったような覚えがあります。

2.実際に受けた就職支援で、何がどのように役に立ちましたか?

 面接対策、論文対策を主にご支援いただいたのですが、両方ともに第三者の評価が大事なものであるため、それに対するフィードバックを、経和会の就職支援メンバーからいただけることができたのは、大変参考になりました。

3.就職支援に関して、今後どのように改善すると良いと思いますか?

 経和会に就職支援のサービスがあることを、在学生に更に知ってもらうことが良いと思います。また、同じような業種を目指す在学生がいるので、その在学生と情報共有ができる機会を作ることも良いと思います。

4.後輩の在学生に伝えたいことは何ですか?

 私は公安職を目指しておりましたが、在学時に同じ業界を目指す友人はいなかったので、早期に経和会の就職支援に相談して、情報収集した方が良いと思います。


【Bさん】大学院

 2021年は私にとって非常に良い年でした。数多くの大手企業から内定をいただき、最終的に日立製作所に就職することを決めました。

1.当時、どのように経和会の就職支援があることを知りましたか?

 就職活動に苦労していた時、経和会会長から経和会の就職支援サポートの話を伺いました。その当時、私の弱点は二つありました。一つ目は、面接中に緊張して、うまく発言が出来なかったことでした。二つ目は、私は留学生なので、面接中に日本の職場文化に矛盾する発言をたくさんしてしまったことでした。そのために多くの企業の一次面接で落とされてしまっていました。埼玉大学統合キャリアセンターで模擬面接のサポートを受けていましたが、自分の都合と合う面接枠が少なかったため、面接対応をなかなか改善できず困っていました。そのような時に、経和会会長から経和会の就職支援サポートを教えていただきました。

2.実際に受けた就職支援で、何がどのように役に立ちましたか?

 経和会の就職支援のメンバーの方々と、週に2回模擬面接をするようにしました。事前に業界を決めて、その業界向けの面接を行いました。例えば、今週は商社の模擬面接、来週は製造業などの模擬面接を行いました。模擬面接のほか、自分の応答についてのフィードバックや、特定の質問への適切な応答方法についてのアドバイスをいただきました。これによりコミュニケーション能力が身に付いたと思いますし、経和会のサポートのおかげで、大手企業8社の内定をいただきました。その内定をいただいた企業の中で、どの企業を選ぶかについても、有益なアドバイスもいただきました。

3.就職支援に関して、今後どのように改善すると良いと思いますか?

 多くの在学生が経和会の就職支援サポートのことを知らないので、経和会は埼玉大学のキャリアサポートと提携すべきだと思います。私も経和会を知る前は、大学の就活サポートしか受けていませんでした。ただ、学業や就活で忙しく、予約枠の日程調整が難しかったです。他の在学生も埼玉大学の面接予約に苦労していると思います。埼玉大学の就職支援サイトに経和会の情報が掲載されれば、多くの在学生が経和会のことを知るようになり、サポートをいただける選択肢も増えると思います。

4.後輩の在学生に伝えたいことは何ですか?

 現在就活中の在学生は、もっと自分に自信を持つべきだと思います。自信を持って一生懸命努力し、第一志望の企業を目指すべきだと思います。私は、当初は大手企業からのオファーは受けられないと思っていたので、中小企業を中心に受けていました。でも、経和会の就職支援メンバーの方々からのアドバイスやサポートを受け、大企業からのオファーがもらえるようになりました。現在、日立、三菱重工業、ボッシュ、楽天など、大手企業から内定をいただいています。弱点に取り組み、第一志望企業をターゲットにすべきだと思います。


【就活中のCさん】

 現在、経和会の就職支援を得ながら、キャリアセンターの活用や先輩に就活について相談するなど、金融やITなど無形商材の業界を中心にインターンシップや説明会、セミナーなどに参加中です。

1.当時、どのように経和会の就職支援があることを知りましたか?

 父親が『むつめ祭』での経和会の説明会に参加していたことにより、父親から教えてもらいました。

2.実際に受けた就職支援で、何がどのように役に立ちましたか?

 経和会の就職支援メンバーの作成した模擬面接の質問リストで、自分が応答したことに関して、就職支援メンバーの方々のアドバイスが、自分の将来のキャリアや就職活動について、より深く考えるきっかけになりました。

3.就職支援に関して、今後どのように改善すると良いと思いますか?

 自己分析を学生と一緒に行うなど、相談・カウンセリング形式の就職支援があると、より良いと思います。

4.後輩の在学生に伝えたいことは何ですか?

 1,2年生の時から就職活動について認識し、そのための準備(興味ある業界の長期インターンに参加する、ガクチカになるようなことを取り組むなど)をするべきだと思います。とりあえず多くの業界のことを研究し、興味のある業界について幅広く理解することが大切だと思います。

【ご参考】最近の就職状況

 組織の採用に関する人事制度は、組織の抱えるいろいろな課題を解決することで、変化して行きます。
 現状の組織が抱える大きな課題としては、
  • 一番目に、少子高齢化、これは労働人口の減少のことですが、15歳から64歳までの労働に従事する日本の人口が年々減少していると言うことです。日本では既に1992年に労働人口のピークが過ぎてしまっていますが、これからも更に減少する見込みです。
  • 二番目に、ダイバーシティ、外国組織とのビジネスや外国籍社員の処遇など、言葉や文化の違いに加えて、人種、性別、年齢、信仰などにこだわらずに、多様な人材を活かすことは組織にとって、大きな課題です。
  • 三番目に、同一労働同一賃金、年功序列の制度のもとで、同じ労働なら雇用形態や年齢、性別に関係なく、同じ賃金を支払わなければならないことも、大きな課題です。
  • 四番目に、技術革新による組織の持続可能性、AIの進化や革新的な技術が現れると、一瞬にして組織の持続性が危うくなります。組織が存続できるかも分からないのに、終身雇用を維持することはあり得ないことです。
  • 最後にリモート勤務、昨今のコロナ渦で会社のオフィスに通わないで、自宅やサテライトオフィスで仕事をする勤務形態が主流となりつつあります。リモート勤務では、組織は社員の仕事の過程や働きぶりは全く考慮できず、仕事の成果だけで報酬を決めざるを得ません。
 以上のような課題を克服するために、いままでのようなメンバーシップ型の雇用形態、つまり、総合職での新規大卒一括採用や年功序列、終身雇用は、今後なくなっていくと予測されます。
 これからは業務内容と権限や責任を明確化したJob Descriptionで業務を行う、いわゆるジョブ型の雇用形態へ移行していきます。組織に必要な専門性を持った人材の通年採用、仕事の成果に対する報酬、転職の活発化が、今後の主流になります。
 このような雇用形態の変化に伴い就職活動も、変化して行くと思います。これからは、組織は新規大卒一括採用にこだわらないで、組織の都合に合わせて採用していく傾向が強くなります。そうなると、組織の採用情報に自らアクセスすることが必要になりますので、第一ステップとして、組織のインターンシップに参加することが最も重要となります。就職活動の要は、組織のインターンシップに参加することです。

組織が重視する項目と学生がアピールする項目


 組織は、人柄や会社への熱意、入社後の可能性を重視していますが、学生がアピールするポイントとして考えていることは、アルバイト経験やクラブサークル活動などです。
 組織が一番に重視するのは人柄ですが、これが意味することは、他人の目に映る自分への良い評価のことですので、第三者から見た自分の良いところは何かを理解することが重要となります。
 このギャップを埋めるためには、就職面接での質疑応答対策が重要なポイントとなります。この就職面接に関して、経和会のZoomでのマンツーマンでの模擬面接が有効です。

埼玉大学 経済学部生の就職状況(業界別)


 2020年度は、情報通信業が20%強と最も多く、次いで地方公務員、製造業と続きます。国と地方を合わせた公務員は25%と、おおよそ4人に1人が公務員になっています。