活動報告

令和6年度経和会総会・講演会・懇親会を開催しました

令和6年7月15日


 令和6年7月6日(土)、令和6年度定期総会・講演会・懇親会を埼玉大学で開催し、学部・研究科の在学生44名を含めた総勢約96名の参加があり、大盛況のうちに幕を閉じました。

 総会では、令和5年度事業報告・決算報告、令和6年度事業計画・予算(案)、教育委員会の新設に伴う経和会規約の改定、役員改選について審議が行われ、全ての議案が原案通り承認されました。
 また、講演会に先立ち、経済学部長であり、かつ、思わぬ巡り合わせで講演会の講師を務めた本庄氏のプレゼミの指導教員をされていた井原基教授より、ご挨拶と経済学部の近況報告をいただきました。

 総会に引き続く講演会では、現場の中核で活躍する中堅同窓生からの講演として、三井不動産レジデンシャル株式会社の本庄隆治氏(2011年卒、経和会理事・就職支援委員)から『街づくりで大切にしていること~大学時代と実務を通して~』をテーマに講演をいただきました。
 本庄氏からは、在学生が身近なロールモデルとなる出会いが少なく働くイメージが湧かないことで好奇心を失いがちであること、社会人は他業界の仕事に触れる機会が少なく、仕事の定義が曖昧になりがちであることを念頭に、ご自身の価値観を育んだ半生と都市再開発事業の実務経験から得た仕事観、社会人としての心得についてお話しいただきました。
 在学生・社会人が熱心に話に聞き入り、講演の最後には、本庄氏の学生時代の恩師である箕輪徳二埼玉大学名誉教授、本庄氏の恩師であり卒業後も公私で交友のある水村典弘教授(人文社会科学研究科長)から講評いただき、熱気が冷めやらぬ中、幕を閉じました。













 懇親会では、学生・同窓生が親睦を深める交流スペース、若手OBOGによる就職相談スペースに分かれ学生・同窓生が懇親を深めました。本庄氏の熱量あふれる講演の影響もあってか、学生も積極的に同窓生との会話に加わり、例年に増して世代を越えた交流が賑わい、盛会のうちに幕を閉じました。
 北浦和で開催された懇親会二次会には、想定を上回る57名もの同窓生・学生が引き続き参加し、コロナ禍前を思い出す賑わいとなりました。












 ご参加いただいた学生・同窓生の皆様におかれましては、ご多用な中、足をお運びくださりありがとうございました。
 今回ご参加いただいた方はぜひ次回も、今回参加が叶わなかった皆様は是非次回の行事にご参加いただき、現役学生・同窓生相互の交友を深められれば幸いです。



<参加者の感想(アンケートより抜粋)>
  • 将来何をしたいか明確に決まっておらず、何かきっかけを得られればと思い、今回のイベントに参加しました。総会では、予算や今後の展望など普段では聞くことのできない内容を知ることができよかったです。そして、講演会では、本庄さんの仕事に対する熱意や読書を含めた過去の経験を伺い、大変刺激を受けました。懇親会や2次会では、諸先輩方の就活におけるアドバイスや仕事内容について知ることをでき、貴重な時間を過ごせました。さらに、SNSでの繋がってくださる機会があったため、今後の就活でもすぐに情報を得られるようになりよかったです。 改めて、貴重なご講演や懇親会、2次会でのお話をしてくださった本庄さんには、心より感謝申し上げたいです。また、今後ともよろしくお願いいたします。
  • 講演会前後や懇親会など、様々な場面で社会人の方と直接お話できる機会があり良かったです。会場の準備から運営まで、色々と行っていただきありがとうございました。
  • 本庄さんご講演ありがとうございました。講演会では、読書に対する向きあい方や現場を見ることの大切さなど多くのことを学ぶことができました。本庄さんのお話は、今後の人生を考えるにあたり大変勉強になるものでした。
  • 就活に困っている学生に、微力ながら相談に乗れて良かった。これからも自分にできることで後輩の力になりたいと思う。また講演やその後の食事会などにおける先輩方のお話はどれも勉強になるものばかりだった。後輩を見習い、私も交換した名刺や経和会の知人を伝手に多くの先輩方との繋がりを気づいていきたいと感じた。
  • 講演会では、本庄さんの学習面においての素晴らしい大学の過ごし方とご自身の考えの持ち方とそれに基づいた行動がとてもいい刺激になった。特に古典を含む読書や考えをしっかり持つことが参考になった。
  • 今回は、大変学びと出会いのある会を開いてくださり、本当にありがとうございました。自身も来年から社会人となりますが、それに向けて、今一度「仕事を通して何を成し遂げたいのか」「人とのつながりの大切さ・面白さ」に気づかされました。
  • 私は初めて参加したのですが、温かく迎えてくださって楽しい時間を過ごすことができました。また、就活についても聞くことができて良い刺激になりました。次回もぜひ参加させていただきたいと思います。
  • 今回の講演者である本庄くんとは同期で、彼に誘われて初めて参加しました。十数年ぶりに恩師や同期と再会できとても幸せな時間でした。機会をご提供くださったこと感謝申し上げます。
    講演者へのメッセージとしては、 彼の熱さは学生時代当時から変わらないなと思いました。見聞きしたこと、得た経験、出会った人など自分を構成するあらゆる要素を一つの大きな物語に落とし込み、そこに圧倒的な知識量と熱量をまぶして語る語り口はメッセージの一貫性があり強い説得力と人の心を動かすパワーがあると感じました。
    ただ、彼の講演があまりに素晴らしかった分、心配なことが一点あります。 ここからは在校生へのメッセージとなりますが、「皆が彼を目指す必要はない」ということです。 彼はドでかい花火を一発ぶち上げるタイプの人です。良くも悪くも相手を圧倒してしまう人です。対話の相手が上記の語り口に触れぐうの音も出ない状態になっているのを何度も見てきました。たくさんの人と巨額を動かして大きな理念を現実の形にする仕事を垣間見て、憧れ、追いかけることは当然に素晴らしいことですが、自分にこんな仕事ができるのだろうか?と彼と自分を比べて変に卑屈になったり、落ち込んだり、あるいは焦ってしまって選択を間違えたり。そういう学生がいないといいなと感じました。 今回の講演テーマである不動産になぞらえれば、供給側は「売ること」が目標の一つなのは間違いないと思いますが、一方買う側は買った後から生活が始まります。そしてその生活を豊かに保つために毎日の安全を守ってくれるプロ、何かあった時に相談に乗ってくれるプロ、など日々の営みを支える方々は本庄くんとは別に存在します。ドでかい花火をぶち上げることはなくても、いい仕事をする社会人は無数に存在します。 おそらく本庄くんもこの点には自覚的で、講演の中でも何度も「鵜呑みにしないでくださいね」と仰っていました。 学生の方々におかれましては本庄くんも含め是非色々な人から話を聞いた上で、自分の適性をしっかり捉えて選択を誤らないでほしいと願います。 割と絶賛ムードだと思うので、いろんな意見があって良いかと思い同期の立場からざっくばらんに感じたことを申し添えました。